みんな夜食の誘惑に勝てない・・・
その原因は身体のリズムにあった?
午前中に食欲が弱めなのは感覚だけではなく体内時計が関係しているようです。
飲み会の後にラーメンが欲しくなったり寝る前に食べたくなったりするのも残念ながら身体のリズムのようです。
体内時計は空腹感を制御していることが判明しました。具体的には、午前8時には空腹を感じず、午後8時が最も空腹感が強まりました。
さらに、甘いもの、果物、でんぷん質、肉類や塩辛い食品を食べたくなる欲求も同じリズムでした。ところが、野菜においては、同じような食欲のリズムは認められませんでした。概日リズムは、特に高エネルギー食品の欲求を調節しているのです。
ブリガム・ヤング大学がMRIを使って実施した実験によると、日中より夜のほうが食事に対する脳の一部の反応が鈍くなることが判明している。要するに夜に食べると日中に食べるよりも満足感、満腹感が少なくなり、フード・ハイにもなりにくくなるのである。その結果人はより多くの量を食べて満足させようするといった傾向に陥るのだ。
実は、これにはアルコールを分解する際の血糖値が大きく影響しているのだとか。
「肝臓がアルコールを分解するときに、グルコースを必要とし、血糖を消費してしまいます。すると、血糖値が下がってしまい、食欲がわくというメカニズムなんですよ」
また、昼間は人目があるから食欲を抑えられるものの、夜に1人になると、抑えていたものが爆発するという習慣的な面もあるのだとか。
睡眠は脳と体を休息させるためのものですが、これが足りないと体が健康な状態にないと脳が判断し、もっと栄養分を要求するようになるのです。
食欲はホルモンによってコントロールされているのですが、栄養が足りないと思っている脳は食欲を増すためのホルモンであるグレリンをどんどん分泌します。
つまり、睡眠不足になるとグレリンが過剰に分泌されてしまい、本当はお腹がすいていないのに空腹感を感じてしまうのです。
夜食を食べると・・・
太る!だけじゃない!!
アメリカのマウスを使った研究によると、
普通なら寝ている時間にえさを与えて食事させると、学習行動に悪影響を及ぼすことがわかったんです。
マウスは夜行性ですので、普通は夜に食事をします。
でも、日中にえさを与えたマウスとえさを与えなかったマウスでは、学習や記憶に関する能力に差が出たんです。
夜遅くに多めの食事をとってしまう習慣は、肥満などメタボの原因になるほか、将来的には、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病、脳梗塞や脳出血など心血管系の病気にかかりやすくなるリスクを高めるのです。
寝る直前に胃に食べ物を入れる事で寝ている間は消化にエネルギーを使います。 胃腸が活発に動いていると眠りも浅くなってしまいます。